飛行機に乗ったり、クレジットカードで支払いをしたりして貯めたマイル。そのマイルの代表的な使い道が「特典航空券」です。航空券代を現金で支払わずに済むこの仕組みは、マイラーにとって最大の魅力のひとつ。特典航空券を上手に活用すれば、国内旅行はもちろん、海外旅行まで実質無料で行ける可能性があります。特にJAL・ANA・ユナイテッド航空の場合、自社便はもちろん提携アライアンスでの利用にも幅が広がります。
本記事では、基本概念からJAL・ANA・ユナイテッド航空の必要マイル数、さらにはJALワンワールド特典航空券やANAスターアライアンス特典航空券の表を活用した最適ルート案も紹介。さらに成功するための予約テクニックも詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
特典航空券とは？
特典航空券は、各航空会社のマイレージで発券する無料航空券。運賃相当のマイルでチケットを手配でき、現金負担は空港使用料・税金および国際線燃油サーチャージのみ。上手に使えば、マイルの価値を数倍に引き上げることも可能です。
魅力ポイント
- マイルのみでプレエコ・ビジネス・ファーストにも搭乗可能。
- 家族や両親へのプレゼントとしても使える。JAL/ANAは会員本人および配偶者と二親等以内に限りますが、ユナイテッド航空は制限がなく知人や友人も利用可能です。
- 国内線・国際線どちらにも使え、使い道の幅が広い。
注意点・制限
- 特典枠に限りあり、人気の便はすぐ埋まる。
- シーズンや空席状況によっては必要マイル数が増加。
- 空港使用料・税金や燃油サーチャージなどの負担が発生する。
JAL国内線（片道）
| 区間 | 普通席必要マイル表(空席状況などにより変動する) |
|---|---|
| 東京 ⇔ 名古屋 | 5,500～22,500 |
| 東京 ⇔ 大阪 | 6,500～23,500 |
| 東京 ⇔ 広島 | 7,500～31,000 |
| 東京 ⇔ 札幌 | 8,500～39,500 |
| 東京 ⇔ 福岡 | 8,500～39,500 |
| 東京 ⇔ 沖縄 | 9,500～44,500 |
| 東京 ⇔ 石垣 | 10,500～51,500 |
JAL国際線（片道）
| 行き先 | エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス | ファースト |
|---|---|---|---|---|
| ソウル | 7,500～61,000 | ー | 18,000～79,000 | ー |
| ホノルル | 20,000～13，7000 | 30,000～181,000 | 43,000～377,000 | ー |
| ニューヨーク | 27,000～206,000 | 40,000～240,000 | 55,000～502,000 | 110,000～140,000 |
| パリ | 27,000～171,000 | 40,000～181,500 | 57,000～441,000 | 110,000～140,000 |
ANA国内線（片道）
| 区間 | ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン |
|---|---|---|---|
| 東京 ⇔ 名古屋 | 6,000 | 6,500 | 9,000 |
| 東京 ⇔ 大阪 | 6,000 | 6,500 | 9,000 |
| 東京 ⇔ 広島 | 7,000 | 8,500 | 10,500 |
| 東京 ⇔ 札幌 | 7,000 | 8,500 | 10,500 |
| 東京 ⇔ 福岡 | 7,000 | 8,500 | 10,500 |
| 東京 ⇔ 沖縄 | 9,500 | 10,500 | 13,000 |
ANA国際線（片道） 2025年6月24日から片道発券が可能になりました。
| 行き先 | エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス | ファースト |
|---|---|---|---|---|
| ソウル | 7,500 | ー | 15,000 | 22,500 |
| 香港 | 10,000 | ー | 20,000 | 30,000 |
| シンガポール | 17,500 | ー | 30,000 | 52,500 |
| ホノルル | 20,000 | ー | 42,500 | 60,000 |
| ニューヨーク | 25,000 | ー | 55,000 | 85,000 |
ユナイテッド航空マイレージ・プラス
国内線（片道）ANA便利用
| 区間 | 必要マイル数 |
|---|---|
| 東京 ⇔ 大阪 | 5,500 |
| 東京 ⇔ 札幌 | 6,600 |
| 東京 ⇔ 福岡 | 7,700 |
| 東京 ⇔ 沖縄 | 8,800 |
国際線（片道）自社便・提携航空会社利用
| 行き先 | エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス |
|---|---|---|---|
| ソウル | 12,500 | ー | 45,000 |
| サンフランシスコ | 55,000 | 65,000 | 160,400 |
| ニューヨーク | 55,000 | 65,000 | 176,400 |
| シンガポール | 35,000 | ― | 90,000 |
| ロンドン | 60,000 | ― | 140,000 |
JAL × ワンワールド特典航空券
| 総距離（マイル） | エコノミー | プレミアムエコノミー | ビジネス | ファースト |
|---|---|---|---|---|
| ～1,000 | 12,000 | 17,000 | 24,000 | 36,000 |
| 1,001–2,000 | 15,000 | 21,000 | 30,000 | 45,000 |
| 2,001–4,000 | 23,000 | 30,000 | 42,000 | 65,000 |
| 4,001–6,000 | 37,000 | 46,000 | 60,000 | 90,000 |
| 6,001–8,000 | 45,000 | 59,000 | 80,000 | 120,000 |
| 8,001–10,000 | 47,000 | 62,000 | 85,000 | 135,000 |
| 10,001–12,000 | 50,000 | 70,000 | 100,000 | 145,000 |
| 12,001–14,000 | 55,000 | 77,000 | 110,000 | 165,000 |
| 14,001–20,000 | 70,000 | 94,000 | 130,000 | 190,000 |
| 20,001–25,000 | 90,000 | 112,000 | 145,000 | 220,000 |
| 25,001–29,000 | 110,000 | 135,000 | 160,000 | 250,000 |
| 29,001–34,000 | 130,000 | 160,000 | 190,000 | 290,000 |
| 34,001–50,000 | 150,000 | 180,000 | 210,000 | 330,000 |
ANA × スターアライアンス特典航空券(往復)
| 出発地 ⇔ 到着地（ゾーン） | エコノミー | ビジネス | ファースト |
|---|---|---|---|
| 日本 ⇔ 韓国 | 15,000 | 30,000 | 45,000 |
| 日本 ⇔ ハワイ | 40,000 | 85,000 | 140,000 |
| 日本 ⇔ 北米 | 50,000 | 110,000 | 190,000 |
| 日本 ⇔ 欧州 | 55,000 | 115,000 | 190,000 |
| 日本 ⇔ オセアニア | 45,000 | 85,000 | 135,000 |
特典航空券の予約を成功させる6つのコツ
- 予約開始日を狙う：JALは360日前、ANA・ユナイテッドは355日前から。上級クラスや人気路線は即予約が理想。
- 日程に柔軟性を持つ：1日ずらすだけで空席が出ることも。平日・深夜便の検討を。
- 経由地や乗継を活用：乗継便を使うと空席率アップ。ストップオーバーで複数都市旅行も可。
- サーチャージの少ない便を選ぶ：ANA便をユナイテッドから予約すればサーチャージ無料のケースも。
- 新規就航路線の発売情報をチェック：約1年前からでなく数か月前から予約開始になり空席がとりやすい。
- 変更・キャンセル規定を確認：マイルの払戻条件や手数料を事前に把握しておくと安心。
まとめ
特典航空券はマイルを最大限に活用できる手段であり、JAL・ANA・ユナイテッド航空だけではなく、提携アライアンスを活用することで旅の選択肢が広がります。目的や旅程に応じて最適な使い方を選び、計画的に活用すれば、世界中をお得に旅することも夢ではありません。
本記事を参考に、ぜひ次の旅は特典航空券での空の旅を実現してみてください。
コメント