「マイルが貯まったけど、どこで使うのが一番お得?」と悩む方は多いでしょう。特に国内旅行では、LCC(格安航空会社)の登場により、現金やクレジットカードでの航空券購入が非常に安価になっており、「特典航空券で行くのは損なのでは?」と感じるケースもあります。
一方で、ANAやJALの国内線特典航空券は、シーズンによってはかなりの価値を発揮することもあります。この記事では、ANA・JALの国内線特典航空券と、LCC(特にピーチ・アビエーションやジェットスター・ジャパン)の実際のセール価格を比較しながら、マイルを使った国内旅行が本当に得なのかどうかを徹底的に検証します。加えて、利用者目線で考えるLCCの落とし穴や、特典航空券の隠れたメリットにも焦点を当てていきます。
目次
- 国内線特典航空券の必要マイル数とは?
- LCCのセール価格はどれくらい安い?
- 東京発主要都市への往復シミュレーション
- 1マイルの価値で「得・損」を判断する方法
- 国内特典航空券のメリット・デメリット
- 結論:マイルの使い道は旅行の目的次第!
国内線特典航空券の必要マイル数とは?
ANAとJALの必要マイル数は以下の通りです(東京~札幌又は福岡の場合):
区間 | ANA ロー | ANAレギュラー | ANAハイ | JAL |
---|---|---|---|---|
東京~札幌 | 7,000 | 8,500 | 10,500 | 8,500〜39,500 |
東京~福岡 | 7,000 | 8,500 | 10,500 | 8,500〜39,500 |
東京~沖縄 | 8,000 | 9,500 | 12,000 | 9,500〜44,500 |
LCCのセール価格はどれくらい安い?
LCCの例(セール価格)は次の通りです。2025年3月にピーチで発売された運賃を参考にしています。:
路線 | LCCセール運賃のみ(片道) | LCCセール支払い総額 |
---|---|---|
東京〜札幌 | 3,990円〜 | 5,450円~ |
東京〜福岡 | 4,990円〜 | 6,450円~ |
東京〜沖縄 | 5,790円〜 | 7,250円~ |
図表:LCCと特典航空券の比較表
項目 | LCCセール運賃 | ANA/JAL特典航空券 |
---|---|---|
価格 | ◎(激安) | △(マイル消費) |
手荷物 | ×(追加料金) | 〇(条件付きで無料) |
座席指定 | ×(有料) | ◎(無料) |
空港アクセス | △(成田発着が多い) | ◎(羽田が中心) |
柔軟性 | ×(変更・払戻不可) | ◎(前日まで予約可能・ANAなら変更可能) |
LCCの魅力は価格、特典航空券は利便性と柔軟性です。
東京発主要都市への片道シミュレーション
図表:主要都市別 片道マイル単価比較
路線 | ANA必要マイル | LCC通常運賃支払総額 | 1マイル価値 |
---|---|---|---|
東京〜札幌 | 7,000~10,500 | 6,200円~ | 約0.88円~ |
東京〜福岡 | 7,000~10,500 | 6,800円~ | 約0.97円~ |
東京〜沖縄 | 8,000~12,000 | 7,200円~ | 約0.9円~ |
LCC通常総額の最安値と比較すると1マイルの価値=1円を超えるのは難しいと考えられますが、搭乗日が近くなるとLCCの運賃は上がり上記3区間で片道2~3万円台になる場合もあるので空席があれば特典航空券の方がお得と考えられます。
1マイルの価値で「得・損」を判断する方法
- 1.0円未満 → 損(特典航空券に交換しないでANA Pay・JAL Pay又はWAONに交換した方がよい)
- 1.0円~1.5円未満 → 普通(国内旅行向き)
- 1.5円以上 → お得(国際線が狙い目)
国内線では「必要な時に使える」という利便性が大きな価値です。
国内特典航空券のメリット・デメリット
メリット
- 前日までの直前予約に強い・ANAなら空席がある限り同一区間での便の変更が可能
- 羽田発着の便が多く都心へのアクセス良好
- 荷物込みでトータルの快適さが高い
デメリット
- 繁忙期はマイル数が上がる
- 枠が少なく取りづらいことも
- マイルの有効期限に注意
結論:マイルの使い道は旅行の目的次第!
LCCのセール価格は魅力ですが、荷物が多い・時間が限られている・成田や関西空港まで遠いといった状況では、ANA・JALの特典航空券の方が結果的にお得かつ快適です。
逆に、時間に余裕があり、セール時に購入可能な方はLCC活用がベストです。
あなたの旅行スタイルに合わせて、賢くマイルを使いましょう
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