マイルとは?初心者にもわかる基礎知識と貯め方の仕組み

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マイルとは?初心者にもわかる基礎知識と貯め方の仕組み

旅行好きの間ではよく聞く「マイル」。実は、飛行機に乗らなくても貯められて、航空券や旅行に使えるポイントのようなものです。

「いつかはマイルでハワイに行きたい」「無料で飛行機に乗れるって本当?」という憧れは、多くの人が持っているのではないでしょうか。

マイルと聞くと、「飛行機によく乗るビジネスマン向けでしょ?」と思われがちですが、実は最近では飛行機にまったく乗らずにマイルを貯めて使う『陸マイラー』というライフスタイルも広がっています。

この記事では、マイル初心者の方に向けて、

  • マイルとは何か
  • どんな種類があるのか
  • どうやって貯めて使うのか
  • マイルを無駄にしない活用法

をわかりやすく解説します。読み終わる頃には、あなたもマイル活用の第一歩を踏み出せるはずです!

1. マイルとは?基本のキホン

マイルは、航空会社が提供するポイント制度で、正式には「マイレージプログラム」と呼ばれます。買い物で貯まるTポイントや楽天ポイントと似たしくみですが、大きな違いは「航空券に交換できること」。

たとえば、

  • ANAマイル → ANA(全日空)のマイレージクラブ
  • JALマイル → JAL(日本航空)のマイレージバンク

といったように、日本には大手2社のマイルプログラムが存在します。それぞれ異なる提携先や交換ルールがあり、貯め方・使い方にも違いがあります。

マイルの主な使い道は次の3つ

  • 特典航空券:無料で飛行機に乗れる
  • 座席のアップグレード:エコノミーからビジネスやファーストへ
  • 他ポイントへの交換:楽天ポイント、Tポイント、電子マネーなど

特に特典航空券はコスパが高く、1マイルあたりの価値が2円〜10円以上になることもあります。

一方で、ポイント交換などは「現金に近い使い道」ができるため、マイルの有効期限が近い時などに役立ちます。

マイレージプログラムの起源:アメリカン航空が始めた仕組み

現在では当たり前となった「マイル」というポイント制度ですが、その始まりは1981年、アメリカン航空(American Airlines)が導入した「AAdvantage(エー・アドバンテージ)」というマイレージプログラムに遡ります。

当時の航空業界は自由化の波を受け、激しい価格競争が始まっていました。そこでアメリカン航空は、乗客の囲い込みとリピート利用を促進するための新たな施策として「フリークエントフライヤープログラム(頻繁に飛行機に乗る人向けの優待制度)」を導入しました。

このプログラムでは、飛行距離に応じて「マイル」が加算され、一定数のマイルを貯めると無料航空券やアップグレード特典と交換できるという、画期的な仕組みが導入されました。これが「マイルを貯めて使う」という現在のスタイルの原点です。

この成功を受けて、ユナイテッド航空やデルタ航空、さらには世界中の航空会社が同様のマイレージプログラムを相次いで開始。日本でも1993年に全日空(ANA)が「ANAマイレージクラブ」、1994年に日本航空(JAL)が「JALマイレージバンク」をスタートし、以後、国内外問わず航空会社の標準的なサービスとなっていきました。

今では、飛行機に乗らなくてもクレジットカードやショッピング、ホテル宿泊などでマイルを貯めることができるようになり、日常生活の中で活用できる「ポイント経済」の一角を担っています。

2. 主なマイレージプログラムの違い

世界中には数多くの航空会社があり、それぞれがマイレージプログラムを運営しています。代表的なものは以下の通りです。

航空会社 マイル名 提携アライアンス 特徴
ANA ANAマイル スターアライアンス 提携航空会社が多く、国際線に強い
JAL JALマイル ワンワールド 国内線に強く、ファミリーマイル制度が便利
ユナイテッド航空 マイレージプラス スターアライアンス ANA国内線に使える、マイルの有効期限なし
シンガポール航空 クリスフライヤー スターアライアンス アジア旅行で有利、特典航空券が豊富

これからマイルを貯めたい方は、まずはANAまたはJALのどちらかに絞って始めるのがおすすめです。

なお、提携アライアンスによって乗り継ぎや特典航空券の取れる路線も異なるため、行きたい旅行先やライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。

3. マイルの貯め方:飛行機以外でもOK!

マイルは飛行機に乗るだけではなく、さまざまな方法で貯めることができます。特に陸マイラーと呼ばれる人たちは、飛行機に乗らずに10万マイル以上を貯める猛者もいます。

✅ フライトマイル(飛行機で貯める)

搭乗距離(マイル数)と運賃クラスに応じてマイルが加算されます。国内線の安い運賃ではマイル加算率が50%程度になることもあるため、注意が必要です。

✅ クレジットカード決済(陸マイル)

ANAカードやJALカードなどの「マイルが貯まるクレジットカード」や、楽天カードやSPGアメックスなどの「マイルに交換できるポイントが貯まるクレジットカード」を利用することで、ショッピングのたびにマイルが貯まります。還元率は平均で0.5%〜1.0%、カードの種類やオプションによっては1.5%を超えることも。

✅ ポイントサイト活用

モッピー、ハピタス、ちょびリッチなどのポイントサイトを経由して、サービス申込や買い物をすると、マイルに交換できるポイントがもらえます。

例えば「クレジットカードを作るだけで15,000ポイント(=約13,500マイル)」というキャンペーンも珍しくありません。

✅ その他:アンケート・資料請求・ホテル予約

保険の資料請求や、ホテル・航空券予約サイトの利用、キャンペーンエントリーなど、日常的なサービスでもマイルにつながるチャンスはあります。

4. 初心者にありがちな誤解と注意点

❌ 「マイルは飛行機に乗らないと貯まらない」

これは完全に誤解です。むしろ最近では、クレカやポイントサイトを活用した「陸マイル戦略」が主流になっています。1年間飛行機に1回も乗らずに、5万マイル以上貯めたという人も多数います。

❌ 「マイルはすぐ消えるから意味がない」

多くのマイルは有効期限が3年ですが、一定期間ごとにマイルを加算していれば実質延命可能なことも。また、ANAやJALの上級会員になると無期限になるケースもあります。

期限が近づいたマイルは、提携ポイントや電子マネーに交換して無駄なく使い切りましょう。

5. マイルを上手に使うコツ

  • 特典航空券の争奪戦に備える:予約開始日をカレンダーに入れて、早めの行動を!
  • マイル単価を意識する:国内線よりもビジネスクラスや国際線の方が高還元になる傾向
  • 複数の航空会社のマイルを比べる:同じ目的地でも必要マイル数が異なる場合あり
  • 旅のピークを避ける:連休や年末年始は特典枠が取りづらいため平日出発が◎

まとめ

マイルとは 航空会社のポイント制度。特典航空券やアップグレードに使える
種類 ANAマイル、JALマイル、外資系など豊富な選択肢
貯め方 飛行機・クレカ・ポイントサイトなど多彩なルート
使い方 特典航空券、アップグレード、他社ポイントへの交換

最初は難しそうに見えるマイルの世界ですが、少しずつ実践していけば必ずコツがつかめます。

💡 私自身も、初めはポイントサイトやクレジットカードの仕組みがわからず、無駄な出費をしていました。でも今では、毎年10万マイル以上も貯められるようになり、旅行費がほぼゼロに!

マイルは知っているかどうかで人生の選択肢が変わる“お得な知識”。まずは少額でもいいので、貯め始めてみることをおすすめします!

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